冨樫流シューケア哲学 | Vol.3
アイランドスリッパのクリーニング(スエードレザー)
お気に入りのアイランドスリッパも、着用を重ねる毎にスエードへ足の跡や汚れが残っていきます。
その“使用感”を味として育てるのも素敵ですが、スエードのクリーニングを行うことで革本来の柔らかさと美しさをもう一度引き出すことができるかも。
専用のシャンプーやツールを使えば自分でクリーニングすることも可能です。
シューシャイナー冨樫流のシューケア、今回は大切なアイランドスリッパをやさしく整えるための正しいクリーニング手順を紹介します。
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冨樫 輝好(とみがし てるよし)
代々木上原のリペアショップ「GMT FACTORY」店長。
15年以上のレザーケア歴を活かして、全国のワークショップや靴磨きイベントでも活躍中。
シューケア品を片っ端から試す靴磨きマニア。
▪instagram:@tomigaki_gmtfctr
①ブラッシング
ワイヤーブラシを使ってほこりを払います。
寝ている毛を起こすイメージで行うのがポイント。
②全体を湿らせる
クリーニングスポンジに水をしみこませ、全体水分を行き渡らせます。
『水の中に沈めると水が染み込み過ぎて乾かしにくくなるので避けてください!』
③専用シャンプーの泡を乗せる
クリーニングスポンジにスエード&ヌバックシャンプーを含ませしっかり泡立てます。
その泡を乗せ、満遍なく馴染ませます。
④専用ブラシでクリーニング
専用のクリーニングブラシで全体を丁寧にクリーニングします。
力を入れず小さな円を描くようにするのがコツです。
⑤拭き取り&乾燥
泡を切ったスポンジで残った泡や浮き出た汚れを拭き取ります。
さらに、タオルなどで吸わせるようにしてしっかり水分を取ります。
その後、風通しの良い日陰などでしっかり乾燥させます。
『水分が残るとカビの原因にもなるので、完全に乾かすようにしましょう!』
⑥仕上げ
まずはワイヤーブラシで少しだけ力を入れてブラッシング。
クリーニング時に寝てしまった毛を起こすことで、その後のミスト状オイルが浸透しやすくなります。
ブラッシングが終わったらスエード用のミスト状オイルを全体に満遍なく吹きかけ、油分を補って保湿。
最後に仕上げのブラッシングで毛並みを整えて完了です。
足の跡や汚れが目立たなくなり、発色も鮮やかになっています。
『難しく感じたり、不安な場合は是非店舗へ持ち込んでください!』
≪使用した道具≫
▪クリーニングスポンジ
植物性繊維で作られているセルローススポンジ。
スエードシャンプーを泡立てる際だけでなく、高い吸水性と泡切れの良さで浮き出た汚れや泡の成分を吸収します。
▪クリーニングブラシ
水洗い時に適した化繊のクリーニング用ブラシです。
毛がやわらかく泡立ちしやすいので、しっかりと洗うことができます。
▪スエード&ヌバックシャンプー
スエードやヌバックなど起毛革で出来た靴を洗うためのシャンプータイプの汚れ落しです。
シミや汚れに効果があります。
▪ワイヤーブラシ
真鍮製やステンレス製の毛が使われているものやナイロンブラシとコンビになっているタイプなどがありますが、おすすめはステンレス製のタイプで毛が柔らかいもの。
固いものは扱いが難しく、革に傷が付いたり起毛がちぎれてしまうこともあるため注意が必要です。
▪スエード用ミストオイル(スプレー)
油分の補給と保湿によってスエードの乾燥を防いでくれます。
必ずスエード用のものを準備してください。
色付きで補色効果のあるものもありますが、使いやすい無色がおすすめ。
履き込んで色抜けしてきたタイミングで色付きのものを使うのも良いですが、色移りの可能性があるためサンダルへの使用には特に注意が必要です。